抄録
本研究では、原子力PR館で働く職員に対するヒアリングを実施し、PR館が実施しているリスクコミュニケーション活動を整理した。その結果、PR館の活動は、来館者に対応する活動、地元の人々に対する原子力理解の促進を狙った活動、地元の人々に原子力施設を身近なものとして感じてもらうための活動の3点であることが分かった。また、近年の原子力情勢の変化により、来館者に対応する活動の割合が減少し、一方、施設を身近に感じてもらうための活動の割合が増加しており、PR館の役割が変化してきていることが示された。
なお、本研究は独立行政法人原子力安全基盤機構の原子力安全基盤調査提案公募研究の一環として実施された。ファシリテーションフォーラムの構築に向けて(3)(4)はシリーズ発表である。