抄録
透過拡散試験法を用いて,0.1M NaCl溶液条件下における乾燥密度1.2,1.6及び1.8[Mg/m3]の圧縮ベントナイト(クニゲルV1)中のフミン酸の拡散挙動を調べた。約500日経過時点で,乾燥密度1.2の試料のみフミン酸の破過が認められ,他は破過が認められなかった。実効拡散係数は2.3E-13[m2/s]程度と見積もられたが,この値は高分子有機物について報告されている値に比べ一桁小さいものであった。また,ゲル浸透クロマトグラフィーによる分子量分布測定結果から,圧縮ベントナイトのフィルター効果により,添加したフミン酸のうち,比較的分子量の小さいものだけが圧縮ベントナイトを透過している可能性が示唆された。