抄録
武蔵工大では、廃止された武蔵工大炉の残された設備・機器を再利用することで、新たな教育ツールの構築を進めている。2008年春の年会では、(1)武蔵工大炉の廃止と現状、(2)武蔵工大炉模擬炉心の設計・製作、(3)武蔵工大炉実データの解析によるシミュレータソフトウェア、という3件をシリーズ発表した。今回は、その継続として、本シミュレータの具体的な炉心特性、反応度効果の検証結果、および原子力教育への適用に関して一連の紹介をする。
本発表の(4)では、制御棒の較正、ペリオド・落下法による反応度価値など、実際の武蔵工大炉の運転時に行われた原子炉の特性測定を、同様にして模擬炉心を使って測定を行い、それぞれの実測されたデータを比較しながら、検証を行った結果を発表する。