日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
セッションID: K20
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革新型高速炉
CANDLE燃焼制御方式に関する研究
(XVIII) CANDLE高速炉の現実的設計に向けた研究
*永田 章人関本 博
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抄録
 CANDLE燃焼方式とは、核分裂反応の活性な領域(燃焼領域)が自立的に移動していく燃焼方式であり、高速炉にこの燃焼方式を適用すると、新燃料として天然,劣化ウランを用いることが出来、さらにその40%をエネルギーに変換することが出来る。小型炉に適用した場合、超寿命化が容易で高い安全性を持つ原子炉を開発することが可能である。また実現した場合、数百,数千年分のエネルギーを保障できる。  CANDLE高速炉の実現化に向けた研究の一環として、現在燃料の設計を行っている。今までの研究では、CANDLE燃焼を実現するためには燃料体積割合を大きく取る必要があり、燃料形状としてチューブインシェルタイプを使用していた。ところで、CANDLE高速炉は高燃焼を実現できるが、それにより被覆管の健全性問題、FPガスによる内圧の問題が出てくる。チューブインシェルタイプの現在の設計ではそれらの問題を解決するのは比較的難しい。燃料タイプをピンタイプにすることにより、被覆管交換も容易になり、さらにFPガスによる内圧の問題も解決することが出来る。 本研究ではピンタイプ燃料を用いた新しい設計を行い、上記問題の解決の一つとして研究を行ってきた被覆管交換を含めた炉心燃焼解析を行い、CANDLE高速炉の実現性について検討する。
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© 2008 一般社団法人 日本原子力学会
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