日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
選択された号の論文の743件中1~50を表示しています
第I区分 総論
パブリックコミュニケーション
  • (7) 小規模ファシリテーションフォーラムの実践-ComComミーティング
    勝木 知里, 木村 浩, 班目 春樹, 宮沢 龍雄, 大畑 翔柄
    セッションID: N01
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    ファシリテーションフォーラムの実戦に向けて、PR館職員を対象とした情報交換の場を設け、小規模ファシリテーションフォーラムの実践を行った。PR館職員も一般市民への窓口=コミュニケーターであると位置づけ、コミュニケーター同士のコミュニケーションを図る場、と言う意味でCommunicators' Communication Meeting、略称ComCom ミーティングとした。 ファシリテーションフォーラムの構築に向けて(8)とシリーズ発表。
  • (8) 原子力に関わる広報活動の在り方
    大畑 翔柄, 木村 浩, 勝木 知里, 班目 春樹, 宮沢 龍雄
    セッションID: N02
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    現状の原子力を取り巻く状況を考えると、原子力の必要性は認知されているものの、国民の原子力への信頼が高いとは言えない。一般市民からの信頼を獲得するためには情報公開のあり方を見直し、広報としての機能を充実させる必要がある。そこで、電力会社の現状における広報活動を体系的に把握し、一般市民の信頼を醸成するための広報活動のあり方を検討する。 なお、本報告は「ファシリテーションフォーラムの構築に向けて(7)小規模ファシリテーションフォーラムの実践-ComComミーティング」とのシリーズ報告であり、独立行政法人原子力安全基盤機構の原子力安全基盤調査提案公募研究の一環として実施された。
  • 山内 昌, 山口 彰, 高田 孝, 高田 毅士, 中村 晋, 中村 孝明, 広田 すみれ
    セッションID: N03
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    原子力分野では、技術に関する相互理解を図ることが重要である。そこで、本研究では技術知識の幅広く誤解の無い理解を求めることを目的とする「技術説明学」の構築を目指し、その備えるべき要件を検討した。また、その有効性を評価するため、一例として、これまでに行われた原子力関係の裁判事例の分析を行った。
  • (1)研究目的と実験概要
    木村 浩, 古川 匡, 班目 春樹
    セッションID: N04
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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     高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分に関わる社会的意思決定は、わが国における原子力の未来を左右するほど大きな話題であり、同時に、その社会的受容に向けては明確な解が見出せていない。このような状況において、HLWに関する情報・知識提供のあり方を見直し、少しでも市民の理解を醸成するための知識涵養シナリオを構築することは意味がある。本報告では、本研究を実施する目的と、情報提供シナリオを見出すための実験方法の概要を紹介する。  なお、本報告は「(2)シナリオ構築に向けた分析」とのシリーズ報告である。
  • (2)シナリオ構築に向けた分析
    古川 匡, 木村 浩, 班目 春樹
    セッションID: N05
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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     本報告では、高レベル放射性廃棄物(HLW)をテーマにした市民とのディスカッションを中心とする実験の結果を分析し、考察を加える。これにより市民のHLWに対する理解の道筋の同定および理解に向けた知識涵養シナリオの構築を目指す。    なお、本報告は(1)研究目的と実験概要とのシリーズ報告である。
  • (1)-全体計画-
    八木 絵香, 鳥羽 妙, 狩川 大輔, 高橋 信, 北村 正晴
    セッションID: N06
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    筆者らはこれまで、原子力立地地域において住民と専門家の対話場を立ち上げて対話を実践してきたが、今回はその経験を踏まえつつ、より議論の対立が鮮明な場における対話を効果的に進めるためのフレームワークに関する実践研究を実施した。その概要ならびに基本的枠組みの設定(テーマの選定,専門家の選定,主催者の選定,選定に至るまでの講師との調整等)について述べる。
  • (2)-鍵となる質問の設定と進行方法-
    八木 絵香, 鳥羽 妙, 狩川 大輔, 高橋 信, 北村 正晴
    セッションID: N07
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    前報の基本的枠組みの中でも特に大きな意味を持つ、「鍵となる質問方式」を選定した理由について説明する。具体的には質問の公募方法、 寄せられた質問群から鍵となる質問の導出方法、 さらに当日の議事進行方法上のさまざまな工夫、たとえば討論内容のリアルタイム入力と可視化、プログラム、などについて述べる。
  • (3)-評価結果-
    鳥羽 妙, 八木 絵香, 狩川 大輔, 高橋 信, 北村 正晴
    セッションID: N08
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    この対話場に来聴した参加者からは、討論内容に加えて、対話の枠組み設計や運用に関しても多数の意見や感想が表明されている。様々なチャンネルから得られたコメントの内、実施後のアンケート結果を中心に今回の企画評価を試みた。アンケートは自由記述方式で実施したが、その記述内容を分析し、できる範囲での定量化を行っている。この準定量的評価を代表的なコメント例も含めて紹介する。
  • リスクコミュニケーションの実験研究
    谷垣 俊彦, 長岡 豊, 土田 昭司, 辻川 典文, 小池 芙美代
    セッションID: N09
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    エネルギーを得られなくなるかもしれない不安が、リスク認知・リスク判断、ならびにリスク関連情報の探索に及ぼす影響について実験研究を行った。ランダム抽出された20歳から59歳の323名の大阪エリアの市民が実験室実験に参加した。実験では、参加者は電気がなくなる不安を高めるビデオ(実験群)あるいは不安を高めないビデオ(統制群)のいずれかを見た後に、原子力発電についてのデータベースを用いて自由に情報探索した。このデータベースは、原子力に関する科学的、技術的、経済的、社会的、そして制度的な分野について、それぞれ賛成、反対、中立の立場からの情報によって構成されていた。原子力発電についてのリスク認知、ビデオとデータベースを作成した人々への信頼、ならびに、情報探索行動等が測定され分析された。
ビジネスモデル・経済性評価
原子力の倫理・報道
核不拡散・保障措置
意識調査
教育
  • 中西 良樹, 芳原 新也, 鶴田 隆雄
    セッションID: N35
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    本研究では、ランタンマントルをα線源として用い固体飛跡検出器のCR-39に照射、エッチングをした結果、多数のエッチピットが確認された。中高生向けの視覚的な放射線実験が簡便な方法で実現できることがわかった。
  • 西村  昭彦, 浅井 利紀, 星屋 泰二, 木村 豊秋, 打越 克己, 松田 俊明
    セッションID: N36
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    日本原子力研究開発機構関西光科学研究所では、近隣の中高生や一般の方を対象に科学講演会(スーパーサイエンスセミナー)を実施している。第1回は2002年10月30日に上島豊氏(現キャトルアイ・サイエンス社長)による「バーチャルリアリティーを使って君もアインシュタイン」と題して、光科学の発展の歴史と相対論や立体視に関する講義が行われた。その後、白川英樹博士をはじめとする様々な講演者により引き継がれ、2007年10月26日の松浦祥次郎氏(元日本原子力研究所理事長)による「原子炉を運転できるわけ 有難い自然の仕組み」と題する宇宙開闢から元素合成に至る驚異と原子炉制御における遅発中性子の重要性に関する講演まで140回を数えることとなった。講演では、セミナー活動継続の苦労と発展的展開の可能性について述べる。
  • 島崎 紘亘, 平田 哲郎, 篠塚 康大, 井上 晃宏, 高田 英治, 河原林 順, 井口 哲夫, 斉藤 勲
    セッションID: N37
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    平成19年度「原子力人材育成プログラム」に基づき、高専学生が簡易型MCAの製作を行い、放射線測定基礎実験を行った結果について報告する。ADCの制御方法について基礎から学ぶとともにマイコンを使って制御、PCへのデータ伝送を行うシステムとした。また、自作MCAとシンチレーション検出器からの信号を用いてγ線、中性子による基礎実験を行い、授業等で得た知識についてさらに理解を深めた。製作・実験とともに学会出席や原子力関連機関の見学も実施し、放射線、原子力に関する広い知識を得られるように促した。
  • -高校生を対象として-
    播磨 良子, 石塚 龍雄, 植木 紘太郎, 松本 誠弘, 中井 優, 山野 直樹, 宮坂 駿一, 畠山 正恒, 菊池 文誠
    セッションID: N38
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    簡易放射線測定器「はかるくん」を利用した放射線測定実験の事例から、放射線を正しく認識していない指導例が見られた。学校教育における放射線測定実習を正しく、適切に行うための測定実験指導要領の検討と、それに基づく教育現場での指導の可能性について検討し、高校生を対象としたガンマ線測定実験に限定した4~6時間程度の指導要領書の原案を作成した。実験結果の検証、及び物質の性質、広がり、厚さと遮へい効果の関係をモンテカルロ計算で補足した。
  • 加藤 洋明, 小佐野 勝春, 鈴置 昭, 落合 兼寛
    セッションID: N39
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    企業で原子力発電関係に従事していた仲間が集まり、地方都市で青少年を主たる対象とするエネルギー・環境教育のボランティア活動に取組んでいる。活動開始後3年を経過し、徐々に小・中学校および地域の市民活動に溶け込んでいるが、その活動経験と課題について報告する。
  • 田中 隆一, 河村 正一, 松浦 辰男
    セッションID: N40
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
     新しい学習指導要領の「審議のまとめ」案では社会構造の変化に対応して、中学校理科のなかで新教科「科学技術と人間」が提案されている。これによって、原子力・放射線を含めた広い視点からのリスク教育を学校で扱える段階が到来したと考える。このため、中学校及び高等学校で扱うべきリスク教育の基本的な考え方について考察した結果を述べる。
  • (1) 武蔵工大炉の廃止と現状
    飯島 伸一, 堀内 則量, 吉田 正, 松本 哲男, 羽倉 尚人, 神谷 亮平, 小松 俊介, 吉岡 聡
    セッションID: N41
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    武蔵工業大学では、本学原子力研究所にTRIGA_II_型原子炉(MITR)を建設し、昭和38年(初臨界)以来、平成元年12月まで原子炉を運転してきた。この間、本学の教育・研究施設として、更には文部省(現文部科学省)の支援による医療照射を中心とする全国国公私立大学の共同施設として、多くの方に原子炉は利用された。平成元年12月に原子炉タンクの底部付近で一次冷却水の漏えいがあることがわかり、原子炉の運転を停止してきた。本学において原子炉の再開と廃止の両面から検討を行ってきたが、平成15年5月に原子炉の廃止が決定され、以後、今日まで廃炉措置の作業を進めてきている。昨年8月には、全ての使用済燃料を受入れ先の米国に送還し、このほか不要となった設備・機器の撤去と整理、放射性および非放射性廃棄物の分別と保管・管理の作業を現在行っている。これにより、使用してきた原子炉制御卓、制御棒駆動装置、冷却系統設備・機器等は不要となり、これらの設備・機器は、いずれ廃棄される途上にあった。 一方、武蔵工業大学では、平成20年度より工学部に原子力安全工学科を設置することになった。そこで、廃棄される予定の原子炉制御卓、制御棒駆動装置をそのまま利用し、これらの装置とコンピュータを連動させることで、実体感型の原子炉シミュレータとして再利用することが可能であることが、検討の結果わかった。幸い、平成19年度の文部科学省、経済産業省による原子力人材育成プログラム事業の支援を得ることになり、原子力安全工学科および大学院エネルギー量子工学専攻(既設)の学生の教育・研究の設備とするため、教員、学生が一緒になって、実体感型のTRIGA型原子炉のシミュレータを構築してきた。 本発表(1)では、本シミュレータを構築するまでに至った、武蔵工大炉の廃止と現状と題して、武蔵工大炉および原子炉シミュレータの概要を発表する予定である。
  • (2) 武蔵工大炉模擬炉心の設計・製作
    神谷 亮平, 堀内 則量, 吉田 正, 松本 哲男, 飯島 伸一, 羽倉 尚人, 小松 俊介, 吉岡 聡
    セッションID: N42
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
     武蔵工大炉は廃止されたが、残された設備・機器を再利用して、これらとコンピュータを連動させ、原子力人材育成プログラム事業の支援を得て、実体感型の原子炉シミュレータを構築することになった。発表(1)に引続き、本発表(2)では、実際の運転に近い体感で、原子炉運転、模擬実験等の教育訓練にも利用可能な原子炉シミュレータを構築するため、設計・製作した武蔵工大炉模擬炉心の構造と、これと原子炉制御卓およびコンピュータとの間で信号のやり取りを行うためのインターフェイスについて、その概要を発表する予定である。  本研究では88本の円筒型模擬燃料を挿入できる模擬炉心を製作し、模擬炉心に燃料、反射体、ボイド等、模擬燃料棒を装荷することにより、その種類、装荷位置をコンピュータが自動的に判別し、反応度計算(原子炉の動特性方程式の解法)をするようにした。次の発表(3)の武蔵工大炉実データの解析によるシミュレータソフトウェアと組み合わせて、臨界近接実験、反射体・ボイド等による反応度の影響の模擬実験にも適用できる、シミュレータの構築を行っている。なお、シミュレータの構築に際しては、実際に使用されてきた原子炉制御卓上の制御棒駆動スイッチ、核計装・プロセス計装のメータ、原子炉出力レコーダなどを、そのまま利用し、できるだけ本物に近い原子炉の運転が体感できるように工夫している。  また、本装置が完成すると、原子炉制御装置の構成や原理、原子炉固有の反応度特性、インターロックやスクラム等の原子炉の安全システムを教育する上で有効に活用できる。将来的には、教育訓練だけにとどまらず、原子炉制御の安全性の研究、原子炉異常発生時のメカニズム解析等の研究への発展も期待できる。
  • (3)武蔵工大炉実データの解析によるシミュレータソフトウェア
    羽倉 尚人, 吉田 正, 堀内 則量, 松本 哲男, 飯島 伸一, 神谷 亮平, 小松 俊介, 吉岡 聡
    セッションID: N43
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
    会議録・要旨集 フリー
    武蔵工大炉は廃止されたが、残された設備・機器を再利用して、これらとコンピュータを連動させ、原子力人材育成プログラム事業の支援を得て、実体感型の原子炉シミュレータを構築することになった。発表(1)、(2)に引続き、本発表(3)では、シミュレータのソフトウェア部分について述べる予定である。本シミュレータは、臨界近接実験、反射体・ボイド等による反応度の影響の模擬実験にも適用できる。なお、シミュレータの構築に際しては、実際に使用されてきた原子炉制御卓上の制御棒駆動スイッチ、核計装・プロセス計装のメータ、原子炉出力レコーダなどを、そのまま利用し、できるだけ本物に近い原子炉の運転が体感できるように工夫している。 また、本装置が完成すると、原子炉制御装置の構成や原理、原子炉固有の反応度特性、インターロックやスクラム等の原子炉の安全システムを教育する上で有効に活用できる。将来的には、教育訓練だけにとどまらず、原子炉制御の安全性の研究、原子炉異常発生時のメカニズム解析等の研究への発展も期待できる。
人材育成・研究評価
第II区分 放射線工学と加速器・ビーム科学
原子核物理,核データ,核反応工学
中高エネルギーの核データ
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