日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
セッションID: F52
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ITER-TBM中性子工学・その他
EUのHCLL-TBMモックアップ照射実験のためのLiAlPb体系を用いた中性子工学実験
*近藤 恵太郎クリックス アクセル村田 勲ザイデル クラウスフライエスレーベン ハルトヴィッヒ
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抄録

EUがITERでのTBM(Test Blanket Module)実験に向けて提案している、LiPbを用いたHCLL-TBM(Helium-Cooled Lithium-Lead Test Blanket Module)のモックアップ照射実験が計画されている。この実験は来年度中に行われる予定であるが、その予備実験として、LiPbに似た核特性を持つLiAlPbを用いた模擬体系照射実験をドイツのドレスデン工科大学の中性子源施設において行った。ブランケットの核特性の計算による予測精度を評価するため、NE213シンチレーション検出器を用いた中性子・ガンマ線スペクトル測定、He-3ガス比例計数管を用いた低エネルギー中性子の漏洩時間測定、LiF熱ルミネッセンス検出器を用いたトリチウム生成率測定を行い、MCNPと最新の評価済み核データライブラリを用いた計算によって得られた値と比較を行った。その結果、特にJENDL-3.3を用いて得られた計算値と実験で得られた中性子スペクトルの測定値の間に大きな相違があることが明らかになった。

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© 2008 一般社団法人 日本原子力学会
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