抄録
フィンランドの規制機関STUKは、原子力安全について最も信頼できる情報源として国民から選定されている。この様な高い信頼性は、STUKの情報公開やコミュニケーションの姿勢、マスメディアや国民への定期的なアンケート調査、STUKの活動に対するパフォーマンス評価結果の公表等、様々な因子が寄与しているものと考えられる。これらの活動をSTUK職員からの情報も含め整理し、わが国との比較検討を行った。これに対する学会員からの批判や意見を聴くことにより、わが国の規制機関と公衆のコミュニケーションの一層の向上に資することを発表の目的とする。