抄録
高速炉における燃料、材料の照射試験では、中性子照射量を高精度で評価することが重要であり、B(n,α)反応などで生成するHe量の測定が利用されている。本手法(He蓄積型中性子フルーエンスモニタ:Helium Accumulation Fluence Monitor: HAFM)ではBを含むHAFM素子を炉内で照射した後、電気炉加熱によって溶解し、放出するHe 原子数を質量分析計で測定することにより、中性子照射量を評価する。HAFM法で用いられる較正用のHe含有金属について、従来の金属加熱溶解法と異なった化学処理を利用したHe計測法を開発した。