抄録
東京大学グローバルCOEプログラム「世界を先導する原子力教育研究イニシアチブ」では,カリフォルニア大学バークレー校(UCB),東海大学GIANTプログラムとの共催で,原子力の社会的側面についての体系的・網羅的な学習の場を提供する国際サマースクールを去る8月に実施した.これは昨年同時期に開催した第1回(主に放射性廃棄物処分を題材として開催した)に続く2回目の開催であり、昨年のプログラムについての反省をふまえつつ、社会科学と工学の連携をより深める一方,取り上げるテーマを放射性廃棄物処分以外にも拡大し,基礎的知識とケーススタディの両面でさらなる改善を試みた.本報告では,こうした改善に至る経緯、今回のスクールのねらいやデザインを紹介するとともに,開催の実際を速報する.