標題の事業は宮城県女川町および石巻市において平成21年10月,11月に全3回実施された。
各回、プルサーマルに関して推進・慎重双方の立場のパネリストを一名のみ招聘したこと、先行して専門家による説明会を実施し、それを受けての対話場としたこと、毎回、先行する対話場で提示された主要な知見を冒頭に紹介したことなどが、この企画の特徴である。
宮城県、石巻市、女川町の共同開催によるこのイベントの企画全般とファシリテーションを担当した経験を要約して紹介する。複数地方自治体による共同開催事業における各自治体のスタンスの差異と、それが企画の内容に及ぼす影響や意思決定上の課題、繰り返し開催する方式の意義と困難さ、事前質問の集約と結果の要約における留意点などに関して興味ある知見を得たので報告する。
抄録全体を表示