抄録
β線放出核種の測定に用いるプラスチックシンチレーション検出器の検出感度は検出器表面の反射・遮光部が薄いほどβ線の減弱が小さくなるので高くなる。しかし、反射・遮光部はアルミニウムを表面に成膜したシート材を、放射線を検出するプラスチックシンチレータ表面に重ね合わせることで構成するため、反射・遮光部の厚さ低減には限界があった。今回、アルミニウムのスパッタリングによりプラスチックシンチレータ表面に反射膜を直接成膜するとともにその上面に遮光層を形成することで、反射・遮光部の厚さを低減できる遮光法の開発を行った。