抄録
日本、韓国、フランスで原子力安全に関するWebアンケートによる意識調査を実施した。3カ国を比較すると、韓国において原子力をポジティブに捉える傾向が強かった。また、韓国における規制機関、研究者に対する信頼も高く、同時に市民感覚、迅速性、透明性に関する評価が日本よりも高かった。韓国の結果から得られる視点としては、日本における原子力への理解と安全性に関する信頼度向上のためには規制機関、及び科学者が市民にとってより身近な存在となり、問題発生時に迅速に対応し、情報公開を積極的に行うことでステークホルダーへの信頼度を高めることが有効と考えられる。