抄録
国家プロジェクトとして開発を進めている次世代軽水炉の要素技術の一つとして、従来の水ロッドに代えて用いることで、省ウラン効果を高めることが可能なスペクトルシフトロッド(SSR)の開発を進めている。2009年度はSSRを適用した炉心における省ウラン効果増大策を検討した。また、実機条件でのSSR動作を実証するための熱水力定常試験を実施した。2010年度は、さらに実機条件での手定常および過渡試験を実施し、2011年度より炉内でのSSR健全性を実証する照射および強度試験を実施する計画である。本発表ではSSR開発プロジェクトの概要を紹介する。