プレートフィン型熱交換器は高温ガス炉用中間熱交換器や再生熱交換器に超コンパクト熱交換器として適用が期待されている。このプレートフィン型熱交換器はろう付けで製作され、各部構造の高温強度設計に当たっては、適切な高温構造設計基準を適用する必要があるが、原子力用の高温構造設計基準は、これまで、高速増殖炉用や高温ガス炉用高温構造基準が検討されているのみである。そこで、本報では、プレートフィン型熱交換器の高温構造設計基準案を提案するとともに、必要な強度基準の中で、これまで検討がなされていなかった構造部材に関する検討を加えた。さらに、プレートフィン熱交換器構造モデル試験による構造強度設計法の検証結果を報告する。最後に高温ガス炉用再生熱交換器および中間熱交換器の実機相当構造に対して、提案した構造設計基準、強度基準に基づき強度評価した検討例を報告する。なお、本研究は2004年から2007年にかけて文部科学省の革新的原子力システム技術開発公募により採択された委託事業として実施した成果の一部を反映したものである。