レーザーコンプトンガンマ線を用いた鉄領域核の核共鳴蛍光散乱実験

抄録

高い偏光度をもつ準単色レーザーコンプトンガンマ線を用いて鉄領域核の核共鳴蛍光散乱実験を行った。大容量の高純度ゲルマニウム検出器を用いて共鳴散乱ガンマ線を測定した。入射ガンマ線の偏光軸と散乱ガンマ線の放出角度の相関から、遷移の多重極度を決定した。その結果、多数の磁気的双極子励起や電気的双極子励起に基づく準位を観測した。本講演では、測定手法、データの解析結果などについて報告する。