抄録
Pu取扱施設における汚染管理ではPuからの5.5MeV前後のα線の検出が重要である。この測定ではRn子孫核種からの7.7MeVを中心としたα線やγ線がバックグラウンドとなり、検出器にはα線に対するエネルギー弁別性能とγ線の影響低減が要求される。これまで半導体検出器の耐久性の問題を改善するために開発されてきたダストモニタ用のZnS薄膜ではエネルギー分解能に問題があった。本研究ではGd2Si2O7シンチレータの高エネルギー分解能に着目し、その粉末を用いて厚さ100μmのシンチレータプレートを作製、評価を行った。粒径を100~数百μm程度に制御することで241Am(5.5MeV α線源)に対する応答ではエネルギー分解能8%台を記録し、光電子増倍管における集光強度は単結晶とほぼ同程度のものとなった。また、137Cs(662keV γ線源)による応答測定の結果、γ線の影響を低減できることを確認した。