抄録
中高エネルギーの中性子遮蔽実験にビスマスを使用した際に留意すべき効果の測定を行った。一つはBi-209(n,xn)Bi-(210-x)に対する、Bi-209(p,pxn)Bi-(209-x)、Bi-209(p,xn)Po-(210-x) →Bi-(210-x) の寄与の割合。もう一つはBi-209(p,xn)Po-(210-x) 反応のうち、陽子検出反応としての利用可能な反応の模索である。照射場は、400MeV/uの炭素イオンで鉄ターゲットを照射することによって作り、Biのサンプルを照射場で放射化したのち、ガンマ線スペクトロメトリーを行った。
その結果、Bi-209(n,xn)Bi-(210-x)に対する競合反応の寄与は、本実験条件で最大60%になると見積もられた。また、Bi-209(p,3n)Po-207は中性子検出と競合することなく陽子を計測できる有効な反応であることが示唆された。