抄録
新金属協会・核燃料加工部会では、ウラン取扱施設で対象となる金属廃棄物のクリアランス判断のための測定方法と測定結果からウラン5核種の濃度を算出する手順について検討を行ってきた。測定方法としては、α線測定法とγ線測定法について試験検討を行い、これらの測定方法が加工事業者のクリアランス測定に適用できる見通しを得た。また、測定値からウラン5核種の濃度を算出するための係数として、取り扱ったウランの組成データを基に、全α線測定値からウラン5核種の濃度を算出する配分係数値と、ひとつのウラン核種のγ線測定値から他のウラン4核種の濃度を算出する核種組成比値を導出した。これらの適用により、適切なクリアランス判断が行えるようになる。