抄録
加工施設で発生した金属廃棄物をクリアランスするための測定方法のうちαサーベイメータを使用した方法を紹介する。厚さ0.2センチメートルの小さな板を、αサーベイメーターを使用して全α放射能を測定し配分係数を基に核種別の放射能濃度を求めることができる。その結果からD/Cの総和を算出することによりクリアランス判断ができる。加工設備等の解体品に多く含まれる単純形状の薄板状の金属を高価な専用装置を使用せず、一般的に使用しているαサーベイメーターにより測定する方法は有効なクリアランス測定方法のひとつである。