抄録
原子力プラントや化学プラントの保守保全のためのレーザー肉盛り溶接補修技術の開発に取り組んでおり、その要素技術開発においてレーザー肉盛り溶接過程の評価が必要である。原子力機構ではこれまでに大型放射光施設(SPring-8)からの高輝度放射光を用いたX線吸収コントラストイメージング法にて、レーザー照射時に形成される溶融池内の挙動観察を行ってきた。この技術とレーザー肉盛り溶接補修のために新しく開発した溶接用の細径ワイヤ送給装置を用いて、レーザー肉盛り溶接過程の挙動観察を行ったので、その結果について報告する。