京都大学臨界集合体実験装置でウラン-アルミニウム合金燃料板と軽水減速材、ステンレス鋼性の下部格子板からなる複数の未臨界炉心を構成し、その炉中心に252Cf中性子源を装荷し、炉外に配置したBGO検出器でγ線を測定した。集合体で発生するアルミニウムの熱中性子捕獲γ線に対する検出効率と波高応答をシミュレーション計算し、実測した波高スペクトルと対照してアルミニウムのγ線発生率を求め、その中性子捕獲反応率を導出した。同値は中性子輸送計算値とよく合致した。以上により未臨界体系における構造材の中性子捕獲反応率をγ線スペクトル測定で定量出来る見通しを得た。