抄録
国際核融合材料照射施設(IFMIF)では、材料照射試験に必要な高エネルギー中性子場を液体Liと重陽子ビームとの核反応を用いて得ることが計画されている。液体Li噴流の表面の変動は試験のクオリティや施設の運転性に影響を及ぼすため、噴流表面での液位変動を1mm以下に保つことが設計目標とされている。これまでの研究から、液体Li噴流の変動の原因には進行波、ウェイクの2種類が考えられている。本研究では、面計測を行うことのできる「勾配‐色情報変換法」による計測を行った。ハイスピードカメラを用いて計測することにより、高い時間分解能での3次元界面形状を取得し、表面波の時間変化をとらえた。得られた時系列データから表面波の位相速度の評価を行った。