日本原子力学会 年会・大会予稿集
2012年秋の大会
セッションID: N03
会議情報

レジリエンスエンジニアリングに基づく原子力安全の再構築
(4) CRM 訓練へのレジリエンスエンジニアリング的視点の導入
*石橋 明山崎 悟狩川 大輔高橋 信北村 正晴
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

詳細
抄録
航空分野で開発されたCRM(Crew Resource Management)訓練を他分野に導入する際に、過去の事故やトラブルの再発を防止する視点から有効と考えられるCRMスキルを適用することによって適合化を図ってきた。本報告では使用済核燃料再処理工場への適合化について報告する.個人及び組織としてのレジリエンスを培うことを重視した訓練によって、多様な環境の変化に直面してもそれを乗り越え危難を回避できる対応力を養うことが目的である.経験された事故や不適合事例をヒューマンファクターズの視点から詳細に分析し、強調すべきCRMスキルを選択して、テキストや補助教材の作製に資するなど、訓練内容の適合化を図った。失敗事例に加え成功事例にも注目する、事象への対処、事象推移の監視、及び変化の予見を重視する,などのレジリエンスエンジニアリング的視点を導入することの有効性を吟味した結果を報告する.
著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本原子力学会
前の記事 次の記事
feedback
Top