抄録
TRU廃棄物地層処分の処分坑道の設計に際しては,安全評価シナリオとの整合性をふまえると,人工バリアの熱的要件として従来考慮されているピーク温度だけでなく,数百年後以降の長期温度にも着目することが必要と考えられる。本稿では,このような熱的制約を考慮した地下連設処分坑道設計への適用を念頭に,2次元熱伝導解析の多数回の試行を簡便に実施可能な評価手法を提案する。この手法は,複数の連設坑道の熱の影響を,単一坑道をモデル化した熱源の影響の線形和として表現するものである。ケーススタディの結果,本手法による評価温度はFEM熱解析による結果と大差がないことから,本手法は当該施設の設計に適用可能と考えられる。