抄録
今後の自治体等による除染計画の策定及び除染活動の実施の際に必要となる知見・データを蓄積することを目的に家屋(庭を含む)、畑、牧草地、果樹園等を含む様々な土地の利用形態を対象に面的除染を実施した。除染エリア毎の地形、土地の利用状況等に応じて容易に実施可能な除染方法を用いた結果、除染後の空間線量率の平均値は概ね除染前の1/2まで低減した。
個別の除染作業について、屋根の除染では、Csが特定個所に付着・残留して居る傾向があり、汚染状況に応じて、拭き取り方式や電動研磨方式を用いることが有効であった。コンクリートスラブの汚染に対しては、スチールブラストショット除染が有効であった。