抄録
今後の自治体等による除染計画の策定及び除染活動の際に必要となる知見・データの蓄積することを目的に、森林に隣接した家屋傾斜地等を含むエリアを対象に面的除染を実施した。
除染エリア毎の地形、土地の利用状況等に応じて用意に実現可能な除染方法を用いた結果、除染後の空間線量率の平均値は概ね除染前の1/2まで低減した。
個別の除染作業について、森林に隣接する家屋の居住者に対する被ばく線量を提言することを目的として森林を除染する場合、森林入口から奥行10mまでの除染を行うことで十分な効果が得られた。
アスファルト舗装道路の除染に対しては、スチールショットブラストが有効であった。