中性子ドシメトリは原子炉安全性評価のために極めて重要であり、多重放射化箔法による評価を行っている。なかでも<SUP>93</SUP>Nbと中性子との非弾性散乱により核異性体<SUP>93m</SUP>Nbを生成する反応を利用したNbドシメータは、0.1MeV以上の長期積算中性子線量評価がほぼ唯一可能なドシメータとして着目されている。しかし従来法の軟X線スペクトロスコピーに基づく核反応率の測定では、測定確度が不十分であるといった問題がある。そこで本研究では、ガスジェット原子源と注入同期チタンサファイアレーザーを組み合わせた共鳴イオン化質量分析法に基づく<SUP>93m</SUP>Nb微量分析法の開発を進めている。今回は真空中および低真空下においてチタンサファイアレーザーを用いたNb共鳴イオン化実験を行い、共鳴ピーク線幅の評価等を行った。その結果、最小で8GHzを得た