共鳴イオン化質量分析に基づく<SUP>93m</SUP>Nb微量分析を行うためには、高い核異性体選択性が求められるため、狭帯域波長可変レーザーの適用とドップラー拡がりの抑制が必要である。本研究では、ドップラー拡がりの抑制のためのガスジェット原子源と狭帯域波長可変レーザーである注入同期チタンサファイアレーザーによる共鳴イオン化を組み合わせたガスジェットレーザー共鳴イオン化質量分析法を開発している。今回はプロトタイプガスジェト原子源における共鳴イオン化実験を行い、ガスジェット中でのNb共鳴イオン化に成功した。さらに熱流体数値計算に基づくガスジェット原子源の最適条件の検討を行った。