抄録
比較的放射能濃度が高い低レベル放射性廃棄物を余裕深度処分した場合,環境に影響を与える廃棄物中の放射性核種の放射能評価は,実際の測定でなく原材料に含有元素から放射化計算によってなされることが主体となる.一般に原子力発電所で使われる材料中に含まれる不純物元素の初期濃度は極めて微量であるために測定が難しく,従来は初期濃度を概算で保守的に設定して放射化計算を実施していた. しかしながら,微量な不純物元素の初期濃度が分かれば,廃棄物の発生量の低減につながる可能性がある.本発表では微量元素の定量では精度正確さに優れている放射化分析(NAA),蛍光X線分析法、ICP-MS法を用い、原子力発電所で使われる材料であるジルカロイ2(燃料棒)、ジルカロイ4(CB)、SUS316L(CBスペーサ)コンクリートの微量元素の定量を行ったので報告する。