抄録
炉内チェレンコフ光を測定することにより、燃料の燃焼状態に関する情報がリアルタイムで取得可能となれば、炉内燃料の燃焼度や健全性の確認が簡便にかつ精度良く実現できることとなり、試験研究炉の稼働率に大きく資するものとなる。このため、京都大学研究用原子炉(KUR)において、原子炉起動時、定常運転時及び運転停止時におけるチェレンコフ光の照度及び波長を分光器で測定するとともに、CCDカメラを用いてKUR炉心観察を行った。減光フィルターを用いた照度の減光率は計算値と良い一致を示した。今後、CCDカメラで観察した画像を解析し、炉内γ線強度との相関を見出していく。