日本原子力学会 年会・大会予稿集
2013年春の年会
セッションID: N20
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BWR下部プレナム複雑構造物内ジェットブレイクアップ現象予測手法の開発
(1) 界面追跡法による複雑構造部内ジェットブレイクアップ現象の予備解析
*鈴木 貴行吉田 啓之永瀬 文久金子 暁子阿部 豊
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
福島第一原子力発電所事故における炉内状況を把握するためには、炉心溶融事故発生時の溶融燃料の流動挙動を評価する必要がある。溶融燃料が炉心下部から圧力容器下部に落下する際に形成される溶融ジェットの挙動は、BWR下部プレナムに存在する、制御棒案内管等の影響を受けることが予想される。そこで原子力機構では、溶融ジェット挙動について、複雑構造物の影響を含め評価できる解析手法を開発している。本研究では、原子力機構で開発中の詳細二相流解析コードTPFITを拡張することにより、複雑な構造物の影響を含めて溶融燃料落下挙動を評価できる解析手法を開発する。本報告では、TPFITをもとに開発中の解析手法の概要と、筑波大学で製作した試験装置を簡略模擬した体系に適用して実施した、予備解析の結果について報告する。
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© 2013 一般社団法人 日本原子力学会
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