抄録
MEXT補助金で「高専や大学・企業連携による臨界実験装置NCAを利用した炉物理実習」事業を実施している(平成22年度~24年度)。本事業の受入れ学生数は百数十名である。平成22年度に炉物理実習を開始し、平成23年度からは原子力の危機管理に係るカリキュラムを作成し、事業に取組んでいる。本事業の完了に当たり、事業成果を報告する。<BR>
「(2) 原子力の危機管理に関する教育」では、カリキュラム内容と合わせ、そのアンケート分析も報告する。<BR>
平成23年度は、「原子力の危機管理」に関する国の体制とNCA施設での取組み、過酷事故に関する基礎的な項目からなるカリキュラムを作成し、受入れ学生に紹介した。平成24年度は、事故時の原子炉挙動を模擬できるPCベースの原子炉シミュレータを活用した実習も加え、学生の関心に応える内容とした。教育項目ごとのアンケートを作成し、その分析も行っている。