日本原子力学会 年会・大会予稿集
2013年春の年会
セッションID: M11
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金属表面形状変化による伝熱特性の改善
*鈴木 優
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
福島原発事故に代表される過酷事故が起きた際には、放射性物質を外部に放出しないために、原子炉圧力容器(RPV)底部に堆積した溶融炉心を速やかに、長期的に冷却することが重要となってきます。冷却方法はいくつか存在しますが、代表的なものにRPV を水没させる方法があります(図1 参照)。その際、RPV 底部の限界熱流束(CHF)が高いほど多くの熱を吸収することができ、安定な冷却が可能となります。CHF を上げるには冷却材としてナノ流体(ナノオーダーの金属粒子を溶かした液体)を使う方法が知られているが、そのメカニズムは解明されておらず、実用化には至っていないのが現状です。目的は・ナノ流体がCHF に与える影響を試験的に解明する。・CHF 増大のメカニズムを解明するという2点です
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© 2013 一般社団法人 日本原子力学会
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