抄録
近年,リチウム金属化合物においてCO2吸収が報告されている.そこで,固体ブランケット候補材に挙げられているLi2TiO3およびLi2ZrO3を作製し,種々の密度のLi2TiO3およびLi2ZrO3試料における大気雰囲気等の雰囲気下でのCO2吸収特性について非ラザフォード後方散乱分光法(NRBS)等を用いて調べた.CO2曝露前後でのNRBSスペクトルを比較した結果,曝露前には見られなかったCスペクトルが曝露後において観測された.これは大気中のCO2を吸収したことにより試料中にCが取り込まれたものと考えられる.これらのCO2吸収特性について報告する.