抄録
過酷事象を経験したプラントの建屋内での作業では,被ばく低減の観点から汚染されたエリア等の除染が重要となる。除染技術の選定にあたっては,汚染状況に適した除染技術を選定,選定した除染技術について遠隔適用の検討を行う必要があり、このため、原子炉建屋内の汚染状態の推定および基礎データの取得が必要となる。本調査では福島第一発電所1号機から3号機の原子炉建屋で床面、壁面、機器それぞれの表面を対象として、遊離性、固着性の汚染試料を採取し、一部についてはコアサンプルの採取を行い、現場で分析を行った結果について報告を行う。