地球科学
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青森県尾太鉱山跡地の廃水中から発見されたマンガン団塊
山本 玄珠長峰 崇北垣 俊明海野 友紀
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2004 年 58 巻 6 号 p. 375-388

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抄録

筆者らは,青森県尾太鉱山跡地坑道内において,廃水性マンガン団塊を発見した.本マンガン団塊は,15年以内で形成されたものである.粗粒から中礫サイズのこのマンガン団塊は,ブドウ状表面構造を有すマンガンクラスとともに産出するが,それらは微生物のマットと思われる物質が広く発達している中に認められる.いくつかのマンガン団塊のコアや表面には微生物と思われる物質が含まれていた.今回発見されたマンガン団塊は全て球状を呈し、層構造を有すが,それらは深海のマンガン団塊の形状(Meylan 1974)で示すとs-m[SDP]sまたはs-m[SDP]s+rに分類される.本マンガン団塊が微生物的物質と共に存在することから,本マンガン団塊の形成には,微生物的物質が関係していると考えられる.

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© 2004 地学団体研究会
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