農業気象
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宇都宮市に於ける二化螟蟲第一化期の氣象的發蛾豫察に就いて
石倉 秀次廣瀬 健吉
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1943 年 1 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

1. 宇都宮市に於ける二化螟蟲第一化期初發日と同地の2月の氣温との間には密接な負の相關關無が認められ, 此の月が低温である程, 初發日は遲れる。同月の平均氣温をx, 4月20日から起算した初發日をyとすれば, 兩者は次の關係式を示す。y=-4.1x+27.6
此の關係は地理的に宇都宮市に近く, 氣候的にも類似した前橋市に於ては認められない。
2. 宇都宮市に於ける二化螟蟲第一化期發蛾量は3, 4月の氣温ど密接な關係にあり, 此等の月が低温である程發蛾量は減ずる。最寒期の氣温は發餓量と餘り關係はない樣である。
3月の平均最低氣温をx, 發蛾量をyとすれば, 兩者は次の關係式で示される。
y=133.8x+803.6

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