抄録
筆者らは、現実の空間を仮想空間において再現する方法を研究している。実空間中の物体は静止物体·動物体、剛体·非剛体に分類できる。その中で、静止物体と剛体の動物体に関しては、仮想環境中で再現出来る見通しが得られている。しかし。非剛体の動物体については、人物像以外、研究例がほとんどないのが現状である。そこで筆者らは、非剛体の動物体として「流体」を研究対象として、仮想環境中で再現する手法を検討している。本報では流体の代表例である水を対象に2章ではバンプ·マッピングを用いた再現方法について、また3章では、水面に映りこんだ像の輪郭線を解析することで、水面の状態を認識する方法について検討する。