抄録
一般に用いられている書籍タイプの手話辞書は使い勝手のよいものではない. そこで, 筆者らは3DCGアニメーションを用いた手話辞書を作成してきた. 3DCGアニメーションを用いれば, 動きがあり, 視点変更が可能な理解しやすい手話辞書を作成することができる. 筆者らが作成した手話辞書では, アニメーションのパラメータ入力方法として, 「ハンブルク記号」を採用し, 効率の良いアニメーション作成を目指している. しかし, 記号解釈システムが不十分であったので本研究ではその改善を行った. また, 腕の動きの生成に用いている「インバースキネマティクス」も不十分で, 人間の自然な動きが再現できていなかったのでその改善も行った.