抄録
繊維の断面形状と織り構造の違いにより布の光沢感に相違が現れることに着眼し,少数の多視点観測画像から,反射光解析に基づいて布の異方性反射モデルを自動生成する方法を提案する.まず,シルクライクな無彩色(黒色)の合成繊維を対象として,布の織り構造の直交二軸性に基づいて選択された直交する4方向のみからの少数の観測画像データを獲得する.次に観測データ間を力学的異方性を考慮した補間式である拡張KES(Kawabata's Evaluation System for fablic)を用いて補間し,対象布物体のBRDFを高精度に効率的に生成する.得られたBRDF異方性反射輝度モデルを用いて,同素材の布物体の赤色に彩色された任意視点画像を合成し,提案手法の有効性を確認した.