抄録
コンピュータアニメーションを作成するには、多大な枚数の画像が必要になる。またシーン中の照明は、シーンの持つ雰囲気を様々に変化させる重要な要素である。少ない枚数の画像から補間を用いて光源を移動させるアニメーションを作成することができれば、エンターテイメント等において有用である。コンピュータグラフィックスを用いて室内での照明を表現する際、間接光による照明を考慮することは重要である。提案手法では、あらかじめ光源移動経路上をサンプルし、サンプル光源位置での照度分布だけを算出しておき、それを複数の要素関数の合成により表現する。中間の光源位置での照度分布は要素関数を補間することにより求める。提案手法は複雑な照度分布を持つシーンも取り扱うことができる。