今後のサイバー社会 設計の課題

抄録

ベビーシッター事件が象徴的であるが最近のネットワーク社会は深刻な問題を提起している。サイバー空間と実世界とが合体し、その境界で問題が生じていると考えられる。その背景社会で成長してきた真性デジタル・キッズが出現しつつある。ビジネスの世界でも、個々の従業員の行動はスマートデバイスを通じて把握されるようになった。ローレンス・レッシグは、その変化を法や規範、市場, 文化が制約する現社会からアーキテクチャと名付けたネット社会の情報制約への変化で説明した。そのような状況で、個々人におけるサイバーリテラシーが強く要求されている。