ニューラルネットワークを用いた顔画像からの似顔絵自動生成

－輪郭と目の描画方法の改良についての検討―

抄録

筆者らは、顔画像からニューラルネットワークを用いて自動的に似顔絵を生成する方法の研究を進めている。従来の筆者らの方法では、下あごの輪郭と目の形状に関して、生成された似顔絵と本人の顔写真との主観的類似性が必ずしも高くないという問題があった。本論文では、従来顔全体の輪郭を学習していたのを、下あごのみを学習することにした。また、目の形状については、画家の描き方をより反映する方法に入れ替えることにした。似顔絵を実際に生成することにより、従来法より主観的類似性の高いことを示唆する結果を得た。