抄録
他のコンテンツと同様に、マンガもディジタルメディアを通じて受容され、ディジタル環境で制作、流通されることは一般的になった。これに伴い、マンガとそれらに関する多様な情報資源が急速に増大しており、その管理は喫緊の課題である。マンガは絵やテキスト、記号表現を複合的に用いて複雑な情報を表現したものであり、単純な画像データからこうした情報を参照,利用することは困難であるためマンガコンテンツの効率的な情報の共有や利用が阻まれている。講演者はマンガの制作者としての知識や活動経験に基づき、セマンティックWeb技術を用いてマンガに関する情報資源の利活用に関する研究を進めている。本講演ではこれらについて紹介するとともに、Media Computing分野でのマンガに関する研究の発展に向けての期待について述べる。