抄録
遠隔診療において、バイタルデータ、中でも脈波を画像情報から容易にかつ継続的に測定する方法の確立を目指す。
画像データから脈波を精度よく再現する方法として、通常のRGBカメラに加え、近赤外を加えた4バンドで撮影を行い、計測に必要な波長や測定領域の検討を行った。
その結果、Green・Redおよび近赤外(900nm)の3バンドの時系列信号に対して独立成分分析を行って得られる脈波信号が,指尖脈波に最も近い値となることが明らかとなった.また,撮影場所に関しては, 目視で行うよりも近赤外の映像において輝度変化が大きい位置にて測定を行うことが有用であった.