農業情報研究
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原著論文
三角ポリゴンを用いた地形マップの簡略化手法
杉浦 綾野口 伸石井 一暢
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2004 年 13 巻 4 号 p. 291-300

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抄録
航空機ベース測量で得られた地形データは一般に空間的な並びが等間隔にならない.データに空間的な粗密が生じ,その中には不必要なものも含まれる.一般的にDEMのような地形モデルはラスタ形式のデータから生成され,データ削減による簡略化もその並びを利用して行われる.しかし,レーザ距離計などによる地形データをラスタ形式に変換すると精度が劣化し,高精度な測量データを有効活用しているとはいえない.したがって,本研究ではレーザ距離計で得られた地形データを,精度を維持しながら簡略化できる手法の開発を目的とした.本研究で扱った地形データはヘリコプタベース測量で得られたものであり,空間的なデータ密度にばらつきがあった.本稿では,得られた地形データから三角ポリゴンを自動生成し,地形形状を維持しながらデータ数を削減できる方法について述べた.また,ヘリコプタベース測量によって得られたデータの簡略化に伴う地形の形状変化を評価した.その結果,本来507点あった測量データから400点(生データの79%)を削減して107点にしても,元の形状からの誤差を0.12mに抑えることができた.一方,ランダムにデータを400点削除すると,誤差は1.35mとなり,ラスタ変換によりデータを110点にした場合,誤差は0.88mとなった.このことから,本手法による効果は著しいことが確認された.
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© 2004 農業情報学会
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