農業情報研究
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原著論文
食・環境分野への応用を目的とした表情解析
佐々木 豊田島 淳鈴木 正肚望月 強志尾張 美紀子
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2006 年 15 巻 4 号 p. 405-412

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抄録

現在, 感性をキーワードとした様々な研究開発が行われている. 特に感性を利用することで製品や環境などをデザインする感性工学が存在する. 農学分野でも感性に着目した研究開発が行われており, 食品感性工学やグリーンアメニティなどが提案されている. これらの事例はまだ少数であり, 今後農学においても更に感性情報を活用することは重要である. この理由から我々は消費者評価の高い色・形状・香りなどを有した新しい農産物や食品開発, 快適性や癒し効果のあるオフィス・住居・都市・農村空間の設計/開発/評価を目標とする. すなわち本研究では, 特に食・環境分野での設計/開発/評価に感性情報を導入することを目指し, 先ず表情情報に着目して表情と感性の解析を行った. 具体的に本論文では, 設計/開発/評価に重要な感性情報を持つ表情画像を取得してFacial Action Coding System (FACS) と顔ノード画像を用いた解析を行った. これにより, FACSでは顔部品毎の傾向や注目エリアが特定できた. また顔ノード画像については重要な顔特徴点とノード間変化を得ることができた.

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© 2006 農業情報学会
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