果菜類の生育データを記録するための新システムを開発した.本システムは作物の節ごとにQRコードタグをつけ,その節でおこった生育管理イベントを日時とともにタブレットPC内のデータベースに記録するものである.本手法の実施例として,CO2・細霧施用の有無によるキュウリの生育の違いをデータ化した.その結果,株あたりの収穫果実数だけでなく,収穫された果実の節位,開花から収穫までの日数,さらに開花しても結実に至らなかった果実の数等,これまで取得が困難であった詳細なデータが得られ,これに基づく解析が可能になった.また,各株の生育を模式図にあらわし,定植日から栽培終了日までの生育をアニメーションで表現することができた.