抄録
1)昭和時代と平成時代の土地利用の現況図を作成し、2)土地利用変化を生じさせている地形環境を地形分類図上で確認し、3)当該地域の地盤状況についてボーリングデータをもとに解釈し、4)2011年3月の液状化地区を土地利用変化・地形の両面から見直し、5)脆弱性評価を与えるために各々の空間情報をメッシュマップとして重ね合わせによって相互評価を試みた。液状化発生地域に関わる脆弱性を評価するに当たり、各メッシュマップの重ね合わせに各々5つの脆弱性評価のレベルを与えた。また、地盤情報、地形分類図のメッシュマップ、土地利用変化図のメッシュマップとの重ね合わせでは、旧河道に当たる地域および旧河道と砂州の境界部分、干拓地における近年の土地利用変化で住宅地に変更された地域でのリスクは大きく表示されることになった。