抄録
気象観測点のうち歴史的に長期間観測が行われている観測点の多くが都市部に位置している. その気温変化は都市化の影響を大きく受けていると考えられており, 建物や樹木による観測データに与える影響が、定性的な問題提起の段階ではあるが指摘されている(例えばRunnalls and Oke 2006). すなわち, 観測点周りの局所的な環境の変化(樹木の成長や, 土地利用の変化)が原因で, 気温の観測データに影響を与えていると言われている. 本研究では, 都市街区の計算が可能なLESモデルを開発し, 開発したモデルを用いて建物や公園, 樹木が局所的な気温分布にどの程度影響を与えるかを評価する. また, LESでの大規模計算, 計算の高速化を図るためにコードの並列化も進める.